ヒノン農業が取り扱うブランドマスクメロン「天使音マスクメロン」についてご紹介します。
Hero of Lockingeとの出会い
英国女王エリザベス2世の戴冠式に由来する 天使音のルーツ
私が文献を手繰る中で、「クリームメロン」と呼ばれた美味しいマスクメロンの存在を知りました。このメロンはその名の通り甘くクリーミーな肉質と高い香りを持ち、試食に参加した有識者からはとても高い評価を得たという。 しかし栽培が難しく、果実が小さく、またきれいな網目も出ないといった問題があった。味と香りは突出していたのだが、それ以外が基準に満たないため消えていったと文献には書かれていた。文献にはさらに興味深い逸話を紹介していた。 このメロンの母親はヒーロー・オブ・ロッキンジという白肉系のメロン。 この種は英国女王エリザベス2世の戴冠式に出席するためイギリスに行かれた秩父宮妃殿下が、お付きの麻生和子(吉田茂首相の娘)氏に、香り高いメロンの種を集めることを頼み、麻生氏が苦労の末に入手してイギリスから持ち帰った中の一つであると書かれていた。 私の「クリームメロン」への興味は益々募り、その種を探し2011年ついにある研究所の奥にこの種が眠っていることを突き止めました。 この種を様々な緑肉系(アールスフェボリット)の種と掛け合わせ改良を繰り返しました。 そしてたどり着いたのがヒーロー・オブ・ロッキンジとアールスフェボリットの特徴を併せ持つ現代のクリームメロン「天使音マスクメロン」です。
天使音メロンの3つの特徴
甘さをより一層引き出す「ダブル完熟」という独自の技術
オリンピック選手並みの育成をしています。
天使音マスクメロンの育成は、収穫前の水分の供給を少なくするなど、植物にとってとても過酷な状況で数日間育てています。また最後の工程で根を1本残し水分ストレスをさらに高めます。まるでオリンピックに出場する一流アスリートの追い込みのようです。しかしその究極な育成が味もよく濃厚で糖度も高い「天使音マスクメロン」を作るのです。
特許第6043975号「メロンの香味改良方法」
天使音マスクメロンはホルモン剤を不使用で安全
皮際まで食べてほしいメロンです。
天使音マスクメロンは糖度の高さは元より、他のメロンではなかなかできない糖度のバラツキを少なくし、皮際から頭頂部まで美味しく食べられます。是非皮際を味わってください。また糖度が下がると言われている冬の季節でも糖度の高さを維持しているのが特徴です。 これは一般にメロン栽培で使われているホルモン剤を使用していないことが大きいです。ホルモン剤を使用することにより外観(網目の緻密さと盛り上がりがよくなり玉肌が白くなる)と大きさ(1.2~3倍になる)が良くなります。しかしメロンの命である味と香りを置き去りにし、皮際のところに行くに従い瓜の味が強くなり、糖度にばらつきが出ます。
注目の天然アミノ酸GABAを多く含有
GABAを多く含有する機能性あるメロンです。
リラックス効果をもたらすといわれているGABA(ギャバ)値も他のメロンより高くなります。
※「GABA」は天然アミノ酸の一種で、正式名称を「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」といいます。
「GABA」は、血圧降下、精神安定を促し、ストレスを和らげ、リラックスをもたらすといわれています。